野沢菜の収穫を楽しむ「お菜とりツアー」の参加者たち

野沢菜の収穫を楽しむ「お菜とりツアー」の参加者たち

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「お菜とり」根強い人気 長野・中条でツアー

信濃毎日新聞(2018年11月23日)

 長野市中条地区で22日、訪れた人が畑で野沢菜の収穫を楽しめる「お菜とりツアー」が始まった。地元農家などでつくる実行委員会が毎年開き、30回の節目。地域の高齢化などで畑を提供する農家は減少傾向だが、根強いファンは多く、雄大な景色の魅力をPRする機会にもなっている。初日も県内外から多くの人が訪れた。

 標高約800メートルにある地京原(じきょうばら)では、小林幸繁さん(81)が約1ヘクタールの畑を提供。訪れた人たちは、高さ約80センチの野沢菜を包丁で刈り取った。長野市豊野町豊野の坂本昭仁さん(78)、幸子さん(77)夫妻は25キロほどを収穫。しょうゆ漬けなどにするといい、幸子さんは「景色がいい場所で収穫できて楽しい」と話した。

 初回から携わる小林さんや、実行委事務局の市中条支所によると、当初は20カ所ほどの畑で開催。だが、農業から離れる人もおり、畑の数は徐々に減少。今年は4カ所の畑で開いている。

 小林さんの畑は最も広く、毎年千人ほどが訪れるという。名前は分からないが、年1回この時季に顔を合わせ「お互いに元気だったね」と声を掛け合う人もいる。小林さんは「収穫を楽しみにしてくれる人がいる。できる限り続けたい」と話していた。

 ツアーは12月16日までの予定。午前9時〜午後3時。自分で収穫した場合は1キロ50円で販売する。問い合わせは、平日に中条支所(電話026・268・3001)へ。

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