山ノ内町の道の駅「北信州やまのうち」は、リンゴジュースを温めて飲む「ノフトマール」を寒い季節に合った飲み物としてPRしている。ノフトマールは地域の方言「のふとまる(温まる)」にちなむ。リンゴの消費拡大のため、2011年から道の駅の食堂で販売。当初はサンふじが主だったが、最近は秋映(あきばえ)やシナノスイートなどジュースに使われるリンゴの種類も増えた。各品種に合った家庭での作り方も提案している。
ノフトマールは米国やカナダのスキー場などで飲まれるリンゴを搾ったままろ過しないジュース「アップルサイダー」を参考に開発。道の駅の食堂では、風味を増すためのシナモンの粉を付け、1杯270円で販売。「こんな飲み方があったんだ」と好評という。
作り方は町ホームページで紹介。沸騰させずに70〜80度にとどめるのがこつだ。温めると甘さが際立つため、道の駅店長の湯本富佐司さん(60)は「紅玉やジョナゴールドなど酸味のあるリンゴがお薦め」。レモン果汁やすりおろしたショウガを加えるなど各家庭でのアレンジも呼び掛けており、「山ノ内の名物として定着させたい」と話している。