ピンクのつぼみを付けている丹霞郷の桃

ピンクのつぼみを付けている丹霞郷の桃

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GWの花見、期待 北信の桜や桃、寒の戻りでずれ込み

信濃毎日新聞(2019年4月25日)

 北信地方は、今月前半の「寒の戻り」で桜や桃などの開花時期がずれ込み、多くの場所で27日からの大型連休と見頃が重なりそうだ。咲き始めが早かった分、花が持たなかった昨年とは様変わりし、各地の関係者は観光客の入り込み増に期待している。

 飯綱町平出の「丹霞郷(たんかきょう)」では、10ヘクタールに約1500本植わる桃のつぼみの先がピンクになってきたところで、見頃は連休中になりそう。町観光協会の青沼康雅事務局長によると、4月末に花が散った昨年は「見るところがなく残念だった。人の入り込みを見込む連休に花が持つのはありがたい」と期待した。

 「千本桜」として親しまれる中野市赤岩の谷厳寺(こくごんじ)の桜は、先週末の20日に満開になったばかり。昨年は4月中旬には散り始めただけに、地元住民でつくる地域おこし団体「信州中野高社山さくらの里」の湯本洋一さん(74)は「開花が遅れた分、もう少し楽しませてくれるはずだ」と期待する。小布施町の千曲川堤防上に4キロほど続く約600本の八重桜も寒さで開花が遅れ、町建設水道課は「10連休と桜の見頃がちょうど重なる。入り込みを期待したい」とする。

 桜は須坂市豊丘地区の市天然記念物「弁天さんのしだれ桜」や、長野市大岡地区の天宗寺、鬼無里地区の「高橋のしだれ桜」のほか、高山村の樹齢数百年の古木「五大桜」の「赤和観音のしだれ桜」と「黒部のエドヒガン桜」も見頃を迎えそうだ。

 飯山市では国道117号沿いの菜の花が既に咲き、連休中はオオヤマザクラも盛りになって競演が楽しめそう。同市瑞穂の「菜の花公園」も大型連休が見頃の見通しで、27〜29日に木島平村と同公園を往復する「菜の花ウオーキング」を開く一般社団法人村観光振興局は「のどかな風景を眺めながら歩き、菜の花を楽しんでほしい」としている。

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