東御市は、高地トレーニングの情報を発信するサイトを開設した。湯の丸高原にトレーニング施設を整備しており、持久力向上につながるといった効果、注意したいリスクなどを解説。競技者だけでなく、市民ランナーらにも幅広く理解してもらう狙いだ。
効果についての記事では、体内で赤血球が増えたりヘモグロビン濃度が高まったりして、持久力の向上につながる―と説明。高地トレーニングには一般的に標高1300〜2500メートルが適すること、10日〜2週間のトレーニングで効果が上がることなどを紹介する。一方、高地では酸素不足になりやすく、睡眠不足や呼吸器疾患、蓄積の疲労などに注意が必要としている。
記事は、健康づくりなどについて研究する公益財団法人身体教育医学研究所(東御市)の職員らが執筆した。市地域づくり・移住定住支援室は「高地トレーニングを専門的に情報提供する例は珍しいと思う。今後は月に2回ほど更新し、トレーニングメニューなどを載せていきたい」としている。
市は湯の丸高原に陸上400メートルトラック、選手が宿泊できる施設を設けており、10月にはプールが完成予定だ。