飯山市の冬の風物詩「いいやま雪まつり」(2月8、9日開催)に向け、実行委員会は29日、メイン会場となる市文化交流館なちゅらに、雪の搬入を始めた。暖冬による雪不足で会場付近の積雪は同日時点でゼロ。雪まつりの象徴となる大型雪像作りに使うため、市北部のなべくら高原から雪を調達した。
この日は10トントラック11台で、約20キロ離れたなべくら高原と会場を複数回往復しながら、大型雪像用の雪を運んだ。会場付近の道路沿いに設けた雪像エリアには、3・6メートル四方で高さ約3メートルの木の枠を設置。除雪用のロータリー車で雪を飛ばして入れ、実行委のメンバーら約20人で踏み固めた。
38回目の今年は、メイン会場に地元企業や高校生らが作る大型雪像9体が並ぶ。この他、中心市街地の商店街などに地元住民らが作る計5体の雪像が立ち並ぶ。実行委は、商店街の雪像を回るスタンプラリーなど市内を回遊できる仕掛けも準備している。
メイン会場への搬入は30日も続け、2日間で延べ約100台分の雪を運ぶという。実行委員長の仲條壮一さん(43)は「これまで、まつりを中止した年は一度もない。雪像作りに参加してくれる人のためにも準備に努めたい」と意気込んでいる。まつりの問い合わせは実行委(電話0269・62・0156)へ。