県は13日、発酵食品を中心に信州の伝統的な食品の魅力を発信するポータルサイトを開設した。サイト名は「発酵・長寿」。情報発信を強化してブランド力を高め、県内の関連産業の活性化を図る。みそや日本酒、高野豆腐(凍り豆腐)や寒天といった郷土食など17品目の特徴や歴史を紹介している。
全国トップの出荷額を誇るみそは、平安時代には高級食品で贈答品として使われていたこと、大豆イソフラボン、乳酸菌など健康に良いとされる成分を含んでいることなどを解説。日ごろから発酵食品に関わっている食品メーカーや飲食店関係者らを「元気な発酵人!」として紹介するコーナーもある。
県や産学官でつくる県食品製造業振興ビジョン推進協議会は2018年度に「『発酵・長寿』県」を宣言。同ビジョンでは、14年に6511億円だった食料・飲料の製造品出荷額を、22年に7700億円にする目標を掲げる。県産業労働部は「サイトを充実させ、大勢に信州の食の魅力を伝えたい」としている。