4連休2日目の24日早朝、北アルプス白馬岳(2932メートル)の山頂では御来光を望む機会に恵まれた。ぐずつく天候続きの中で見られたつかの間の神々しい光景。山頂に集まった登山者約20人からは「すごい」などと歓声が上がった。
強い風が吹く山頂には、村営頂上宿舎や白馬山荘に泊まった登山者が足を運んだ。午前4時40分すぎ、「北信五岳」の妙高山や戸隠山の方向から太陽が昇ると、空はオレンジ色に染まり、周囲の山々はまぶしい陽光に照らし出された。富山県側には白馬岳を映した巨大な三角形の影が現れた。山頂は30分ほどで霧に包まれ、雨も降り出した。
御来光を目にした横浜市の会社員片野恵子さん(47)は「(23日に)雨の中、大雪渓を登ってくる時は考えもしなかった景色。世の中いろいろな苦労が重なっているけれど、忘れさせてくれます」と感激していた。