ながの農協須坂共選所(須坂市)で9日、露地栽培のシャインマスカットの出荷が始まった。8月末に出荷作業が始まった「巨峰」と「ナガノパープル」に続く主力品種の出荷で、10月末まで首都圏などの青果市場へ運ばれる。
空梅雨で出荷量が少なかった昨年と比べ、今年は長引いた雨期の影響で実が順調に育ち、約100トン増の2250トン以上の出荷を見込む。初日は須坂市や高山村などから計約2500キロが持ち込まれ、共選所の作業員が色味や傷の有無で選別していった。
新型コロナウイルスの影響を受けた「巣ごもり」に伴う需要もあり、巨峰やナガノパープルの市場価格は例年より5キロ当たり500円ほど上がっているという。同農協の山口大成さん(24)は「シャインマスカットも期待できそう。渋みの少ない味わいを楽しんでほしい」と話していた。