商品化を目指す「焼きマコモタケ」をPRする平林さん

商品化を目指す「焼きマコモタケ」をPRする平林さん

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生坂産マコモタケ、焼いて真空包装 商品化を目指す

信濃毎日新聞(2020年11月12日)

 生坂村でタケノコなどの活用に取り組む「生坂ハチクの会」は、村内で栽培されているイネ科の植物マコモタケを焼いて真空包装した「焼きマコモタケ」の商品化を進めている。マコモタケは秋に村内の道の駅「いくさかの郷」で販売されるが、旬が1カ月程度と短い。いつでも味わえるよう加工し、来年秋の収穫分からの販売を目指す。

 ハチクの会によると、マコモタケはアスパラガスのような食感が特徴で、中華料理などで使われる。村内では2002年ごろから荒廃農地対策として栽培が始まった。現在は数軒の農家が栽培し、例年9月末〜11月上旬に出荷されている。

 10年以上栽培してきた会長の平林敏生さん(76)が、焼くと風味が増し、炒め物や炊き込みご飯に活用できる食材として注目。真空包装によって長期保存できる商品にして売り出そうと考えた。

 ハチクの会は10日、販売開始を前に道の駅で焼きマコモタケの試食会を開き、天ぷらや炒め物などに調理して村民らに振る舞った。村内の温泉宿泊施設「やまなみ荘」の牛越実料理長(53)は「甘味があって食感も良い。焼いてそのまま食べてもおいしい」と評価した。

 加工作業は農業振興施設で行い、販売価格などは今後決める。平林会長は「焼いたり炒めたり、多くの料理に使えそう。活用が広がるとうれしい」と期待している。

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