福井県福井市一乗地区で冬の風物詩、かき餅作りが進められている。地元のシソやヨモギ、ゴマ、大豆を混ぜた餅を手際よくひもで編み、乾燥させる保存食。作業場には色とりどりのかき餅がすだれのようにつるされ、冬の風情を醸している。
地区のまちおこしグループ「一乗谷雪んこ会」が10年ほど前から取り組み、1人暮らしの住民に配ったり、催しで提供したりしている。2月6日はメンバー15人が一乗公民館に集まり、冷ました約60キロの餅を厚さ3ミリ程度に切り分けた。16個ずつひもで丁寧に縛り、つるす作業を繰り返した。約1カ月乾燥させるという。
副会長の女性は「地元のおいしいものが餅に詰まっています。いい出来栄え」と話していた。