中川村片桐の田んぼで22日、馬の力を利用して田を耕す「馬耕(ばこう)」の体験会があった。村内の野外保育サークル「もりっこ」が、泥に触れることで自然を身近に感じてほしいと初めて企画。園児ら約30人は、農具を引く馬の力強さに驚きの声を上げ、泥まみれになって楽しんだ。
子どもたちは、伊那市高遠町の横山晴樹さん(43)が飼育する雄馬「ビンゴ」と一緒に素足で水田へ。ビンゴに取り付けた農具「馬鍬(まぐわ)」を押さえつけながら約500平方メートルの田を交代で行き来した。
園児らは足を取られながらも、泥をはね上げて力強く引っ張るビンゴに懸命についていった。年長の杉山利汰ちゃん(5)は「ビンゴは早かった。楽しかった」。来週末に子どもたちも交えて田植えをするという。