下高井郡山ノ内町平穏の地獄谷野猿公苑で、ニホンザルが出産シーズンを迎えている。時折暖かな日差しが降り注いだ24日、新緑に囲まれた敷地内のあちこちで母猿の胸に抱かれた子猿たちが観光客の目をくぎ付けにしていた。
出産期は4~6月。約160匹を管理する同苑では例年、25匹前後が生まれる。今季は4月下旬に初めて確認し、約20匹が誕生。スタッフの佐藤行宏さん(37)は「生まれたばかりの子猿が見られるのは今だけ」とPRしている。
新潟県魚沼市の会社員川畔(かわはぜ)涼さん(25)は交際中の女性と、子猿を胸に抱く母猿を一緒にスマートフォンで撮影。「神秘的だし、かわいい」と目尻を下げた。