小諸市立小山敬三美術館で5日、企画展「小山敬三のスケッチ展」が始まった。同市出身の画家で、文化勲章受章者の小山敬三さん(1897~1987年)が描いたスケッチ40点以上を展示。同館に展示されている作品の元になったスケッチなどを通し、小山さんの創作過程を知ることができる。
同館にはホテル備え付けの便箋に描いたものなども含め50点以上のスケッチブックが残る。小山さんが好んだ浅間山のスケッチはボールペンで山の輪郭を、山の陰影や流れる雲を水彩絵の具などで描いた。カニやチョウなど生き物を描いたスケッチも展示。大きくはさみを振り上げるカニや羽を広げるペリカンなどを生き生きと描き、瞬間を捉える小山さんの観察眼の鋭さがうかがえる。
企画展は11月8日まで。午前9時~午後5時。期間中無休。入館料は一般200円、小中学生100円。問い合わせは同館(電話0267・22・3428)へ。