小諸市のみそ・しょうゆ製造販売の老舗「酢久(すきゅう)商店」が荒町の旧北国街道沿いに8月に開業した手作りソーセージ・ハム専門店「デリカテッセン山吹」は9日、店内で飲食の提供を始めた。じか火薫製ソーセージ入りホットドッグや生ビールなどが楽しめる。
創業340年余の酢久商店を中核とする酢久グループを2月に事業継承した小山正(まさし)社長(47)=軽井沢町=は、グループ全体の再ブランド化を図っており、同店はその第1号店。旧街道を挟んで酢久商店の向かいにある。
店内に石窯があり、経験豊富な職人が約40種類のソーセージやハムを手作り。市の伝統野菜「ひしの南蛮」を乾燥させて作った香辛料入りソーセージも秋限定で販売する。訪れた市内の男性は「この日を待っていた。やさしい味でおいしい」と話した。
マイスターの関利政さん(46)は「愛されるお店にしたい」。中庭にグリルを設置し、客が自分で焼けるよう準備中だ。ビッグドッグ680円、ソーセージ・ハム盛り合わせ各千円など。ソフトドリンクもある。営業は午前11時~午後6時。火、水曜定休。