上田市御嶽堂の岩谷堂観音宝蔵寺でヒガンバナが見頃を迎えている。住職の加藤英純さん(85)が約50年にわたり管理してきた。約5万本が風に揺れ、木漏れ日が差し込む境内を赤く染めている。
加藤さんによると、咲き始めたのは今月上旬。8月中旬の雨の影響で例年より1週間ほど早かった。月末まで楽しめるという。
雑草を抜いたり、球根を植え替えたりと手入れしてきた加藤さんは「1本だけでも美しいが、たくさん集まった景色も見事」と魅力を話す。ヒガンバナの葉は冬に育ち、春を迎える頃に枯れるといい、「他の植物が休んでいるときに葉が出る不思議な花」と評した。