今季のサケの遡上(そじょう)は―。飯山市と下高井郡野沢温泉村の境にある千曲川の東京電力西大滝ダムの魚道で28日、1匹が遡上(そじょう)しているのが今季初めて確認された=写真。例年より少し細めで、昨年より2週間ほど遅いという。
長野・新潟両県などでつくる信濃川中流域水環境改善検討協議会が毎年9~11月に遡上の状況を調査しており、調査を請け負う飯山市の高水漁協理事、宮本惣次さん(83)によると、今回確認されたのは体長62センチ、重さ2・5キロの雌だった。
宮本さんは調査を続けて約10年になる。「海のない所まで上がってくるのはロマンだよね」としみじみ。