第25回うえだ城下町映画祭が13日、上田市の上田映劇で14日まで2日間の日程で始まった。初日は市内などで撮影された「サヨナラまでの30分」「最初の晩餐(ばんさん)」など3作品を上映。撮影監督のゲストトークもあった。
「サヨナラ―」はメジャーデビューを目指すバンドの若者たちを描く青春ファンタジー。撮影に県内各地のフィルムコミッションが協力し、松本市のアルプス公園で続く野外フェス「りんご音楽祭」への出演シーンもある。撮影監督の今村圭佑さんは「俳優が精神や肉体をかけて役になり切った」と振り返った。鑑賞した市内の信州大繊維学部2年阿野朱久李(すぐり)さん(20)は「映像や背景がきれいだった」と話した。
「最初の―」の撮影監督の山本英夫さんは長野市松代町で育った。信州について「都内からのアクセスが良く、ロケの候補地に挙がりやすい。山の表情に違いがあって面白い」とした。
14日は上田市でロケがあった「淀川長治物語神戸編―サイナラ」など3作品を上映する。