小諸市の小諸城址(じょうし)懐古園内にあり、再整備のため1年間休園していた市動物園が29日、リニューアルオープンした。フンボルトペンギンが泳ぐ姿をアクリルガラス越しに観察でき、ペンギン舎に石積みを設けて自然に近い成育環境を整えた。
市動物園は1926(大正15)年に完成した県内最古の動物園。2020年にまとめた再整備計画の第1期で、ペンギン舎を従来の2倍以上(115平方メートル)に広げた。葛西臨海水族園(東京都)から4羽、新潟市水族館マリンピア日本海から4羽を迎えた。訪れた小学1年生の尾沢楓さん(6)=上田市=は「海みたいに泳ぐのが見られてよかった。ペンギンが大きく見えた」と目を輝かせた。
大人数が雨をしのげる屋根付きの休憩所や、モルモットとパンダマウスに触れ合える広場も新設した。レッサーパンダやカピバラなどの導入を検討している。動物園を管理する市懐古園事務所長の柳沢宏幸さん(56)は「もう一度来たいと思ってもらえる動物園にしたい」と話した。