須坂市須坂の県宝「旧小田切家住宅」は新年最初の開館日の4日、来館者に甘酒を無料で振る舞った。開館以来の恒例の企画で7年目。外は寒風が吹く中、近くの住民らが立ち寄って体を温めた。振る舞いは休館日の5日を挟み、6日も実施する。
地元の「糀屋(こうじや)本藤醸造舗」が県産米の米こうじで作った甘酒を用意した。この日が仕事始めだった近くの須坂クラシック美術館の事務員、池田恭子さん(32)=長野市=は、ひと息つこうと来館。「くせが無くて飲みやすい。糖分も取れたので、気合を入れて仕事する」と話していた。
須坂市文書館の学芸員、松島耕二さん(62)=同=も仕事の合間に訪問。「ゆっくりと時間が流れるこの住宅で温かい甘酒を飲むと、年始の気分を味わえる」と喜んだ。
開館時間は午前9時~午後5時で、甘酒の提供は午後4時半まで。