1年間で最も寒いとされる大寒を迎えた20日朝、諏訪の最低気温は平年より3度ほど高い氷点下3・2度。諏訪湖は今冬、まだ一度も全面結氷しておらず、依然、湖面の一部は波立ったまま。御神(おみ)渡りを認定、記録する八剣神社(諏訪市小和田)の宮坂清宮司(64)は同日、「節目」として氏子総代ら15人ほどと湖の様子をうかがった。
「(ペルー沖で海面水温が高まり、日本が暖冬になるとされる)エルニーニョ(現象)が発生したと聞いた。諏訪の冬はそんなことには負けないと思っていたが...」と宮坂宮司。氏子の一人が竹ざおで凍った湖面を割って確かめると、厚さは約3センチ。まだ危ないと判断し、乗らなかった。
今冬に御神渡りが出現するかどうか、今のところ見通しは付かないが、今月下旬の冷え込みに望みを託し、今後も氏子総代2人が「監視」を続ける。監視総代の笠原左千夫さん(61)=諏訪市渋崎=は「2月に出現した年もある。まだまだです」と期待を込めた。