諏訪湖は立春の4日、湖面に薄氷が張ったものの、2季連続で御神(おみ)渡りが発生しない「明けの海」となる見通しが強まった。御神渡りを認定している八剣神社(諏訪市小和田)宮司の宮坂清さん(64)は、一度も全面結氷しない今冬について「年末に冷え込んで期待が高まった後、1月6日の小寒の日に雨が降った。冷え込みがうまく続かなかったのが原因」と振り返った。「悔しい」とぽつり。
宮坂さんは、監視を終えた後、集まった大総代らと一緒に、湖に差す朝日を拝んだ。「自然は不思議。今は、春が来るのを楽しみに待つ」と気を取り直した。
八剣神社は13日、総代会で氏子に現状を報告し、22日、注進奉告式を開いて神前に結果を告げる。今後、冷え込みが強まって発生する場合に備え、監視は22日まで断続的に続ける。