3月14日の北陸新幹線(長野経由)金沢延伸に向け、富山県高岡市の高岡商工会議所が企画した新型車両W7系をあしらったネクタイが長野、上田市で販売され、鉄道ファンらに人気だ。昨年、同県内で600本を限定発売したところ数日で完売し、急きょ1800本を追加製造。1月から長野、石川県でも売られるようになった。ネクタイの製造業者も「かつてない売れ行き」と、新幹線効果に驚いている。
ネクタイは、JR西日本が運行するW7系が立山連峰を背景に走るストライプ柄と、正面から見た車両のドット柄の2種類で、ともに3色ある。絹100%で1本3千円(税込み)だ。同商議所の委託でネクタイを製造する高岡市のkley(クレイ)は、富山県内外の「ご当地ネクタイ」を手掛けているが、「こんなに売れ行きがいいのは初めて。新幹線人気の強さを感じる」(担当者)。同社はさらに追加製造を始めたが、店頭に並ぶのは4月以降の見通しという。
長野市街地の権堂アーケードの洋品店は2月、43本を入荷し、既に半数近くが売れた。洋品店の代表取締役中山晴男さん(57)は「車両を主張しすぎないドット柄は奥ゆかしさがあり、特にお勧め」とPRする。
長野県内では現在、長野、上田市の百貨店、商店の計3カ所が取り扱っている。問い合わせは県内にネクタイを卸している長野市のトゥルーカラーズ(電話026・241・6936)へ。