長野市栗田の住民有志でつくる「栗田城址を整備する会」は、かつて一帯を治めた豪族・栗田氏にまつわる史跡や地域の歴史を紹介するパンフレットを作製し、22日、長野市南部小学校の児童や保護者らにお披露目した。
同会は昨年12月末、栗田氏の居館があった水内総社日吉大神社(通称・栗田神社)に「栗田城址」と刻んだ石碑を設置。パンフレットは、石碑設置を記念して作った。
A4判8枚分のパンフレットには、栗田城址や道祖神などの位置を示した地図のほか、栗田城址から発見された宋銭などの出土品の写真を掲載した。「800年ほど前の平安時代末期に築かれ、江戸時代初期に取り壊された」「二重の堀がめぐらされていた」など、栗田城の概要も紹介している。
この日、同会副会長の青沼道夫さん(75)と顧問の堀励さん(72)が同校を訪れ、「お楽しみ会」に集まった児童ら約60人にパンフレットを配った。堀さんは「このパンフレットを見ながら、親子で地域を散策してもらえればうれしい」と話していた。