八ケ岳山麓で出土した土器や土偶が並ぶ尖石縄文考古館

八ケ岳山麓で出土した土器や土偶が並ぶ尖石縄文考古館

長野県 蓼科・八ヶ岳・諏訪 その他

八ケ岳山麓の縄文文化を海外に 茅野市の考古館、イコモス事業参加へ

信濃毎日新聞(2015年3月18日)

 茅野市は17日、国宝の縄文土偶2体などを所蔵する市尖石縄文考古館が、日本イコモス(国際記念物遺跡会議)国内委員会の「日本イコモスパートナーシップ事業」に参加すると発表した。八ケ岳山麓一帯の縄文文化を海外にも発信する狙い。同事業には、姫路城(兵庫県)や厳島神社(広島県)など世界遺産の施設を中心に15施設が参加しており、縄文関連の施設が参加するのは初めて。

 イコモスは、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の諮問機関で、世界文化遺産の審査に関わっている。

 同事業に参加した施設には、文化財の保存や管理に関する情報がイコモス側から提供される。このほか、日本イコモス国内委員会が年4回発行する機関誌で紹介されたり、同委員会のホームページ(HP)に施設HPのリンクが張られたりする。世界に約1万2千人いるというイコモス会員は施設入場料が無料になる。

 市は近隣県などと連携し、国内の縄文遺跡群の世界遺産登録を目指す構想を持っており、記者会見した柳平千代一市長は「世界遺産登録に向けてどんなことが必要かという助言もいただけるだろう」と期待した。

 市によると、地元出身会員の働き掛けにより委員会側から市に参加の打診があったという。

今月のお得な国内ツアー びゅう

蓼科・八ヶ岳・諏訪 ニュース