諏訪市中心部の国道20号沿いにある酒蔵5軒を巡り、地酒を飲み歩く恒例の「上諏訪街道春の呑(の)みあるき」が28日開かれ、県内外から約3400人が訪れた。酒蔵前には専用の升を持った人の行列ができ、目当ての日本酒を夫婦や友人同士で味わっていた。
地元商店や観光関係者でつくる実行委主催。地元産野菜や鹿肉、焼き鳥など約20店の「おつまみ屋台」も並んだ。参加者たちは専用の升を購入し、舞姫、麗人酒造、酒ぬのや本金酒造、伊東酒造、宮坂醸造でそれぞれの酒を飲んで回った。
国道沿いでは、外国人と日本酒について語り合う人や、ほろ酔い気分で初対面の人と乾杯する人も。諏訪郡下諏訪町の友人と訪れた東京都東村山市の会社員安藤整治さん(49)は「知らない地酒を一気にたくさん味わえた。お酒以外に地元の料理も楽しめた」と満足した様子だった。
年々来場者数も増えており、今回はチケットの前売り制を導入し事前に完売。当日券も開始2時間ほどで売り切れた。実行委員長の北沢光彦さん(40)は「予想以上に盛況だった」と話していた。