長野市が中心市街地の中央通り(善光寺表参道)で進めてきた石畳化と歩道拡幅などの事業の完成式が29日、同市問御所町の「TOiGO(トイーゴ)広場」周辺であった。広場前の新田町交差点から善光寺前の大門交差点までの約700メートルの左右の歩道を1・5メートルずつ広げて各6メートルにし、歩行者が歩きやすくした。
事業は2011年度から4年をかけて整備。アスファルトの車道路面を桜色の御影石で石畳にしたほか、休憩用のベンチも整備した。総事業費は7億6千万円。
完成式は地元住民や商店主らでつくる実行委員会が主催。加藤久雄市長は「道路がにぎわいの中心となるよう期待する」と述べ、周辺の4商店会などでつくる「表参道ふれ愛通り推進委員会」の横田悦二郎委員長は「活性化には魅力的な沿道が必要で、活動はきょうがスタートだ」と力を込めた。
善光寺に向かって歩いていた神奈川県藤沢市の主婦横田裕子さん(52)は「広々としてきれい。参拝の後はおやきなどを楽しみたい」と笑顔で話していた。