上田市真田町長(おさ)にある山家(やまが)神社や真田神社の宮司を務める押森慎(おしもりまこと)さん(31)が、地元にある戦国武将・真田氏ゆかりの6神社全てに、参拝の証し「御朱印」をそろえた。専用の色紙に押してもらえる。2016年に放送予定のNHK大河ドラマ「真田丸」を機に、観光客や住民に地元の神社を巡ってもらう狙いだ。
6神社は、山家神社、真田神社、皇大(こうたい)神社(真田町本原)、北赤井神社(同)、諏訪神社(真田町長)、安智羅(あんちら)神社(同)で、それぞれ真田氏と関わりがある。
真田神社は1889(明治22)年に幸隆、昌幸、信之と幸村(信繁)の3代を祭るため地元住民や大阪府内の有志が創建。管理が難しくなり、1919(大正8)年に近くの山家神社敷地内に移した。戦没者の慰霊も担っている。
押森さんによると、「地元住民らが建てたのに、あまり関心が持たれなくなっていた」が、寺社の御朱印を求める若い世代が意外に多いため、既に御朱印のある山家、真田以外の神社でも御朱印を作ることにした。6神社巡りは5月ごろ始める予定だ。
真田神社は昨年から、真田氏がかぶとに鹿の角をあしらったことにちなみ、鹿の角製のお守り「鹿角守(かづのまもり)」も1500円(税込み)で販売している。問い合わせは山家神社(電話0268・72・5700)へ。