2月の雪崩で諏訪市・茅野市境から茅野市の車山高原スキー場近くまで約3キロ区間の通行止めが続いていた県道諏訪白樺湖小諸線(ビーナスライン)は9日、約2カ月ぶりに規制が解除され、通行が可能となった。規制区間近くのドライブインはこの日、解除に合わせて本年度の平日営業を開始。観光客も早速、車を走らせた。
雪崩は2月12日、同スキー場近くで発生。幅約40メートル、長さ数百メートル規模で、最大で高さ約5メートルの雪が県道を覆った。3月18日に再び雪崩が起き、県諏訪建設事務所は通行止めを続けて監視していたが、このところの気温上昇で県道上部の斜面の雪庇(せっぴ)などが消え、安全と判断した。
諏訪市・茅野市境では9日午前10時、建設事務所職員らが通行止めの看板やフェンスを撤去。道路脇のドライブイン「霧ケ峰富士見台」は例年より8日遅れで本年度の平日営業を始めた。冬の利用客がかなり減ったと言う店長の木川泉さん(61)は「やっと開通してくれてうれしい」。
名古屋市から友人と観光に訪れた会社員大野智輝さん(25)は「タイミング良く解除されて運がいい。(茅野市の)蓼科方面に行ってみようと思う」と話していた。