上田市真田町本原の真田氏歴史館で、特別企画展「大坂の陣」が始まった。大坂冬の陣(1614年)、夏の陣(1615年)から400年の節目に合わせて企画。来年のNHK大河ドラマ「真田丸」放送も踏まえ、地元ゆかりの戦国武将・真田幸村(信繁)の活躍を伝えている。
会場には、重要文化財「大坂夏の陣図屏風(びょうぶ)」(大阪城天守閣所蔵)の複製を展示。右側に立てる右隻のびょうぶには、開戦間もないころが描かれている。左隻は、大坂城落城後に逃げ惑う人々の様子を生々しく伝えている。そろって同歴史館で展示するのは数年ぶりという。右隻には甲冑(かっちゅう)「赤備え」に身を包んだ真田幸村隊も描かれている。
同館によると、NHK大河ドラマ放送決定の効果もあり、本年度の来館者数は前年度比5割増のペースで推移。20日までの3連休も多くの観光客でにぎわった。金沢市から訪れた会社員番匠(ばんしょう)智志さん(44)は「朝、思い立って息子と新幹線で訪れた。こんなに人がいるとは思わなかった」と驚いていた。
企画展は8月31日まで。期間中は無休。入館料は一般200円、小中高校生100円。