県内各地で1日、夏祭りが開かれた。松本市の「松本ぼんぼん」と長野市の「長野びんずる」は、夜になっても汗が噴き出る厳しい暑さの中、そろいの法被や浴衣、Tシャツなどを着た参加者が、曲に合わせて声を上げながら中心市街地を軽快に踊った。
41回目を迎えた松本ぼんぼんには299連の約2万5500人(主催者発表)が参加した。
サッカーJ1松本山雅FCを支援する山雅後援会が主催する「松本山雅FC連」には、サポーター約100人がユニホーム姿で参加。安曇野市の会社員横川菜穂美さん(29)は「後半戦での勝利に向け、自分たちを奮い立たせるために参加した」と話した。
45回目の長野びんずるには一般の部240連、子どもの部9連の計1万1950人(主催者発表)が参加した。
市内に住む外国人らでつくる「国際連」には、インド、アメリカ、ベトナムなど12カ国の約100人が参加して国際色豊か。長野市の友好都市、中国河北省石家荘市から語学研修生として来日している何瑛(かえい)さん(30)は「中国にはこんなふうに皆で踊る祭りがないので楽しい。日本の伝統的な祭りのにぎやかさが味わえてうれしい」と笑顔だった。