長野市篠ノ井有旅(うたび)の市茶臼山動物園でレッサーパンダの双子の赤ちゃんが生まれ、順調に育っている。ともに雄で7月19日に生まれた。生後38日の26日現在、体長はいずれも約10センチで、体重はそれぞれ670グラムと700グラム。9月下旬ごろに一般公開する予定。
母親は6歳の「ノン」で、父親は7歳の「チャオ」。母親の乳のほか、ササの葉やリンゴなどを食べ、毎日約10グラムずつ体重が増えている。巣箱で丸くなって寝ていることが多いが、10月初めまでには歩けるようになるという。今は全体的に灰色の産毛だが、次第に茶色の毛に生え替わる。
ノンは3回目の出産。飼育員の田嶋充さん(39)によると、双子はまだ警戒心が強く、怖がると「キーキー」と鳴いたり、独特の臭いのある尿を出したりして、ノンがほぼ付きっきりという。
「よちよち歩きができるようになった双子を、早くたくさんの人に見てもらいたい」と田嶋さん。名前は10月の「動物園まつり」で募集し、決まり次第、同園のホームページで発表する。
双子の誕生で、同園のレッサーパンダは18匹になった。