上田市は3日、同市真田地域にある地元ゆかりの戦国大名・真田氏の関連施設を巡る「真田の郷周遊観光バス」の運行を始めた。来年のNHK大河ドラマ「真田丸」放送で、訪れる観光客が増えると想定。10、11月、来年3月の土日曜と祝日に走らせ、山あいに点在する施設を効率よく回ってもらう狙いだ。
同市真田町長(おさ)の観光案内所「ゆきむら夢工房」で開いた出発式には、ご当地キャラクターの「ゆきたん」も登場。午前9時発の始発便に早速、観光客14人が乗り込み、関係者が笑顔で見送った。
ルートは、ゆきむら夢工房を発着点に真田氏歴史館、真田氏本城跡、長谷寺、山家神社、信綱寺黒門前駐車場を巡る1周約14キロ。料金は1回100円(小学生50円)で、1日乗り放題で300円(同150円)のフリー乗車券もある。1周の所要時間は約40分で、30分おきに1日計15便を運行。上田駅とゆきむら夢工房をつなぐバスも1日に片道2便ずつ走らせる。料金は300円。
運行は上田バス(上田市)に委託。バス内で「戦国真田氏観光ガイド」を務める吉田美由紀さん(36)=上田市下塩尻=は「真田地域が好きになって、リピーターとしてまた訪れてもらえるよう魅力を伝えたい」と話していた。