立科町・白樺高原の女神湖で、波の消えた湖面にカラマツ樹林が鏡のように映し出された。青空や湖畔のオレンジ色に輝くカラマツが鮮明に浮かび上がる。
標高約1500メートルの女神湖のカラマツは10月20日ごろから色づき始めたが、「氷点下まで下がる日が続いたため紅葉の進み具合が早まった」と蓼科白樺高原観光協会。春の芽吹き、新緑、冬の霧氷と四季それぞれ美しい装いを見せるカラマツだが、秋の「水鏡」も見納めが近づいている。
早朝の湖畔には厚着をした観光客らが遊歩道に降りた霜を踏みしめながら散歩をしたり、写真を撮ったりして楽しんでいた。静岡県富士市から妻と来た古沢修さん(68)は色鮮やかに映った湖面に何回もカメラのシャッターを切り、「寒い中、来たかいがあった」と話した。