諏訪湖でのワカサギ釣りが最盛期を迎えている。諏訪市渋崎の諏訪湖釣舟(つりぶね)センターには1日、早朝から県外を中心に釣り客が訪れ、晴れわたった湖上へと繰り出した。今季はワカサギの減少で昨季よりも釣り時間が1時間短縮。センターによると、客足は2割ほど減っているが、1日で約350匹を釣り上げる人もいるなど釣果は良好という。
ドーム船と呼ばれる沖合の釣り専用船では午前7時半すぎ、10人が船の内外で早速釣り糸を垂らした。上下に揺らして誘いをかけると数分おきにさおの先がしなり、引き上げた。諏訪湖で約35年にわたりワカサギ釣りを楽しんでいるという岐阜県中津川市の田口修さん(68)は「諏訪湖は釣れるから来ている。今日の釣果も上々」と、1時間で30匹を釣り上げた。
同センターによると、今季の営業は9月中旬に開始。週末は県外の家族連れなど1日約150人が訪れている。釣り時間を昨季より1時間短い午前7時半〜午後3時に制限したことで、関東からの客が諏訪湖より近い山中湖(山梨県)などに流れる傾向があるという。
諏訪湖釣舟組合副組合長の中沢隆志さん(70)は「時間によってむらはあるが、釣果が落ちているということはない」と呼び掛けている。
最盛期は今月末まで。諏訪湖釣舟センターの営業は来年3月末までを予定している。