18日の大雪は、これまでの暖冬による雪不足でオープンできなかったスキー場には恵みとなった。大町市平の爺ガ岳スキー場、長野市の飯綱高原スキー場は19日に今季の営業を始めると決め、18日、従業員は準備に追われた。
爺ガ岳スキー場は18日、約30センチの積雪。同日早朝から圧雪車が稼働させ、リフトの乗降場所の整備などをした。19日はリフト2本が稼働する予定で、早速、安曇野市明南小学校のスキー教室が開かれるという。
例年この時季は1メートル半の積雪があるといい、今季はこれまでに小中学校のスキー教室など六つの団体客がキャンセルした。オープンは昨季より約1カ月遅く、黒岩良彦取締役は「ホッとしたが、まだまだたくさんの雪が降ってほしい」と話していた。
積雪がなかった飯綱高原スキー場も18日、30センチの積雪となった。今季は開場50周年で、さまざまな記念イベントを企画していたが、当初予定(昨年12月19日)の1カ月遅れでオープンのめどが立った。
通常、年末年始を挟む1カ月間でシーズンの売り上げの半分を占めるといい、どれだけ取り戻せるかは見通せないという。宮下匡支配人(49)は「ようやく滑れるようになったのでスキーを楽しみに来てほしい」と話した。