諏訪大社御柱祭の曳行(えいこう)に欠かせない木やり唄(うた)の声を競う「木やり日本一コンクール」の上社の部が31日、茅野市民館で開かれた。上社の御柱祭を担う諏訪市と茅野市、富士見町と原村の氏子ら計173人が出場。大人の部の最優秀賞は、茅野市木遣(きやり)保存会副会長の宮坂和生さん(64)=茅野市本町=が初受賞した。
7年目に1度の御柱祭の開催年ごとに開き、11回目。高校生以上の大人の部には、116人が出場し、予選、本選、決勝でそれぞれ木やりを披露した。節回しの巧みさや声量、声の明瞭度などを採点し、決勝に進んだ20人の中から、最優秀賞1人、金賞3人、優秀賞16人を選んだ。
最優秀賞の宮坂さんは4歳頃から木やりを始め、今回7回目の出場。コンクールに向けて地元区の公民館ホールで個人練習を重ねたといい「区の皆さんの応援、後押しのおかげ」と控えめに喜びを語った。本番では「皆さんが喜んでくれる場面を木やりでつくりたい」と話した。
子どもの部には、6歳〜14歳の57人が出場した。