坂城町鉄の展示館と町は、2014年11月に亡くなった俳優高倉健さんと、同町坂城の刀工宮入小左衛門行平(本名・恵(けい))さん(58)との交流を伝える企画展を開いている。高倉さんの遺族が町に寄贈した刀剣類7点や2人が写った写真などを並べている。
刀身72センチ余りの刀は、高倉さんの依頼で宮入さんが打った。高倉さんは当初、「イメージが違う」としたものの、その後、宮入さんが長年保管していたことに感激して受け取りを希望。つばやさやなどの製作中に高倉さんが亡くなったという。
遺族から寄贈された江戸初期や幕末の脇差しなども展示。宮入さんの子どもと笑顔で接する高倉さんの写真や、高倉さんが使った家紋入りのふくさなどの品々も置いている。
同館などは5月15日と6月12日、高倉さんが宮入さんと歩いた町内の約1キロを散策するツアーを行う。5月22日には宮入さんが展示品を解説するギャラリートークもある。
午前9時〜午後5時。6月12日までの期間中は無休。入館料500円、中学生以下無料。散策ツアーは両日とも定員30人で事前予約が必要。参加費千円。問い合わせは鉄の展示館(電話0268・82・1128)へ。