諏訪郡下諏訪町第1区の下之原(しものはら)騎馬保存会は29日、明治初期から受け継がれる騎馬行列を地元住民にお披露目する「勢揃(ぞろ)い」を行った。小学生から大人まで会員ら約150人が参加。諏訪大社御柱祭の下社里曳き(5月14〜16日)の本番でまとう衣装で傘ややりを手にし、磨き上げてきた所作を披露した。
騎馬行列は「サーサーヨーヤセー」の掛け声に合わせ、ゆっくりと進んだ。鈴を付けた衣装の「奴(やっこ)衆」は、傘を投げ上げたり、足の甲の上で立たせた状態を維持したりする妙技を披露。「草履取り」役の小学生たちは、草履を投げ上げ、地面に置く動きを繰り返した。
保存会の中村一也会長(64)は「最初はみんな緊張した様子だったが、後半は楽しみながらできた。里曳きでも見応えのある行列を披露したい」と話していた。