「前宮四」の皮をむく氏子たち

「前宮四」の皮をむく氏子たち

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里曳きへ再び高まる思い 上社の御柱8本、皮むき終了

信濃毎日新聞(2016年4月30日)

 諏訪大社御柱祭の上社里曳(び)き(5月3〜5日)を控え、ちの・宮川地区(茅野市)は29日、曳行(えいこう)を担う「前宮四」の皮をむいた。見栄えを良くするための皮むき作業は、本宮と前宮の御柱計8本全てで終了し、本番に向けた氏子の士気は一層高まった。

 同地区は上社側8地区で氏子が最も多く、柱を安置している茅野市宮川の「御柱屋敷」には約700人が集まった。「よいてこしょ」と声を上げながらてこ棒を操り、御柱をシートの上に移して作業。へらやバールで樹皮をむいて縄で丁寧にこすり、表面をつるつるに仕上げた。御柱の前後に取り付けるV字形の「メドデコ」も新調した。

 作業を見守っていた大総代の若御子善久さん(72)=茅野市ちの=は「氏子みんなで里曳きを楽しみたい」と話していた。

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