諏訪大社御柱祭の上社里曳(び)きは3日、開幕する。上社側の御柱8本は、安置されている茅野市宮川安国寺の「御柱屋敷」を順番に出発し、同市の前宮、諏訪市の本宮を目指す。2日には観光客らが8本そろった御柱を見ようと訪れ、目に焼き付けていた。曳行(えいこう)路沿いの民家や空き地では、地元企業や地区の桟敷席の準備が進められた。
曳行路沿いに住む上原一弘さん(71)=茅野市宮川=は、「祝御柱祭」などと書き、自作の竜の絵も添えた飾りを軒先に掲げた。「曳行路に生まれた住民として、少しでもにぎやかにしたい」と笑顔を見せた。桟敷席にブルーシートを張って準備する住民もいた。
3日は、「本宮一」が午前7時半に曳行開始の神事「綱渡り」を行う。その後、「本宮二」「本宮三」「本宮四」、「前宮一」「前宮二」「前宮三」「前宮四」の順に出発する。
先頭の「本宮一」は、諏訪市中洲の「わかされ」に午後4時に到着予定。前宮の4本は、午後5時までに前宮境内に着く予定だ。前宮の4本は4日、本宮の4本は5日、それぞれ境内で「建て御柱」を行う。