中野市豊田地域の住民17人でつくる「なんだ屋有限責任事業組合」は30日、同市穴田の田舎暮らし体験施設「なんだ屋」でそば処(どころ)の営業を始めた。築約80年の木造古民家でそばを提供し、地域活性化につなげる。初日から大勢の客が訪れ、組合員が手打ちしたそばを振る舞った。
国産のそば粉を使ったざるそば(並500円、大盛り700円)は喉越しがいい。てんぷらなども売っており、客からは「おいしい。娘が帰省する盆に家族でまた来たい」との声も聞かれた。
同組合によると、この古民家は数年前に空き家になった。地元住民がそば処としての活用を発案し、有志が出資して今月1日に同組合が発足。代表の神田正一さん(66)は「うまいそばを味わってほしい。住民の意識改革もしながら、これを足掛かりに活性化を進めたい」と話した。
土、日曜の午前11時〜午後2時に開き、そば打ち体験もできる。なんだ屋では今後、窯で焼いたピザや地粉を使ったうどんの販売、簡易宿泊所の営業なども予定している。