上田市中央3の池波正太郎真田太平記館は、22日に全国一斉公開される映画「真田十勇士」(堤幸彦監督)の撮影で実際に使われた衣装や小道具を紹介する特別展を10月2日まで開いている。上田ゆかりの戦国武将・真田幸村(信繁)の家臣として小説などに登場する真田十勇士をより多くの人に知ってもらおうと上田商工会議所が企画した。
映画は、幸村が実は「腰抜け」というユニークな設定。幸村を「本物の英雄にしよう」と真田十勇士が中心となり、大坂の陣で20万の徳川軍を迎え撃つ物語だ。特別展の会場には、猿飛佐助役で主演した歌舞伎俳優中村勘九郎さんが撮影で使った刀や、加藤雅也さんが幸村を演じた際に着用した甲冑(かっちゅう)などが並ぶ。台本も展示されており、戦いの前に幸村が不安を訴えるシーンなどが読める。
北海道から観光で訪れた松田崇さん(33)は「映画のことは知らなかったけれど、展示を見て映画館に行こうと思った」と話していた。
午前10時〜午後6時(入館は午後5時半まで)。期間中無休。映画は、上田市では「TOHOシネマズ上田」で上映される。