飯山市民有志でつくる「飯山倶楽部(くらぶ)」は20日、市内のJR飯山駅近くの鉄砲町児童公園にある蒸気機関車(SL)を、管理する市の許可を得て一般開放した。19、20日に44年ぶりにSLが県内のJR飯山線を走り、飯山―長岡駅(新潟県長岡市)間を往復したのに合わせて実施。市内外の家族連れが訪れ、子どもたちは車両の迫力に喜んでいた。
SLは長さ約14メートル、幅約3メートル、高さ約4メートル。市によると、かつて飯山線を走行した「C56」で、1938(昭和13)年に造られた。鉄砲町児童公園に置かれ、3年前に同倶楽部が車体のお色直しをした。普段は仕切りがされ、運転席に上ることはできない。
子どもたちは運転席からの眺めを楽しんだり、SLの前で家族と記念撮影したり。同倶楽部会長の服部秀人さん(70)は「多くの親子に楽しんでもらえた。これを機に飯山線とSLに興味を持ってほしい」と期待していた。