長野市松代地区で開かれていた、NHK大河ドラマ「真田丸」ゆかりの地をPRする催し「体感!!戦国の絆信州松代真田大博覧会2016」が12日閉幕した。会場の真田宝物館、真田邸(国史跡)、文武学校(同)の来場者数は1月17日の開幕以来、延べ62万9014人(速報値)となり、前年同期比約2・5倍となるにぎわいを見せた。
真田宝物館の特別企画展「戦国の絆」は、所蔵品を中心に各地にある真田家ゆかりの古文書や武具といった史料を並べた。真田邸ではドラマで使われた衣装などを展示したほか、大名の暮らしぶりを再現。文武学校とともに、茶道や弓道などの体験プログラムを充実させ、人気を集めた。
11、12日には松代地区で閉幕イベントを開催。12日は、オーボエとファゴットによるクラシックコンサート「松代DEclassicin フィナーレ」が文武学校であった。市出身などの女性音楽家2人が6曲を演奏。訪れた約50人が楽しんだ。
真田宝物館は来年1月から、終了した特別企画展の「エピローグ」展として、特別展の開催を検討している。大河ドラマの舞台となった地域への観光客数は、放送の翌年に減る傾向があるが、市教委は「当面は入り込みを維持したい」としている。