上田市の池波正太郎真田太平記館で4日、写真展「池波作品の舞台を歩く『真田太平記』」が始まった。故池波正太郎さんの小説「真田太平記」に登場する真田庵(和歌山県九度山(くどやま)町)や夜泣(よなき)峠(京都市)などの現在の様子を紹介する計42枚の写真を、地図などの資料とともに展示している。
同館は2015年度、小説の冒頭に登場する高遠城(伊那市高遠町)や沼田城(群馬県沼田市)の城跡などを中心にした写真展を開いており、今回はその続編。写真はいずれも同館の職員が現地を訪れて撮影した。真田太平記の中で、真田昌幸・幸村(信繁)が高野山に配流(はいる)された後、真田家の草の者(忍者)が小屋を設けたとされる夜泣峠や、幸村が九度山を脱出する際に渡ったとされる紀の川などを紹介している。
同館指導員の土屋郁子さん(71)は「(池波さんが)取材のために訪れた小説の舞台を展示写真を通して巡り、楽しんでほしい」と話している。
2月26日まで(1月10日と毎週水曜休館)、午前10時〜午後6時(入館は午後5時半)。一般400円、高校・大学生260円、小中学生130円。問い合わせは同館(電話0268・28・7100)へ。