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善光寺大勧進で大写経会 「平和への願い込めた」

信濃毎日新聞(2017年8月16日)

 長野市の善光寺大勧進で15日、お盆恒例の大写経会(しゃきょうえ)があった。1968(昭和43)年1月から正月と盆に年2回開き、今回で100回の節目を迎えた。県内外から10~90代の366人が参加し、般若心経の276文字を静かに書き写した=写真。

 半紙を折ってマスクのようにした「覆面瓠(ふくめんこ)」を着けた参加者は、香で身を清めてゆっくりと墨をすると、思い思いの願いを込めて一文字ずつしたためた。主催する洗心書道会(長野市)の一色白泉代表(79)は「1回も休まずに続けてこられたのは感慨深い。激動の時代をどう生き抜いていくかの方法が書かれた般若心経に(参加者が)共鳴しているのでしょう」と話した。

 市内から訪れた丸田一江さん(84)は「先祖の供養と、少しでも長く無事でいられるように願って書きました」。書道教室を主宰する祖母と一緒に参加した中野市の高校2年生、金井笑里さん(17)は「平和への願いを込めました。将来はおばあちゃんの後を継いで書道の先生になるのが目標」と話していた。

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