長野市大岡のアルプス展望公園で7日朝、紅葉した山々の向こうに、雪化粧し朝日に染まる北アルプスの眺望が広がった。雲海が麓を静かに流れる中、山肌がピンクに染まり、紅葉との競演を見せた。
同公園では、常念岳から白馬岳が一望できる。午前5時半ごろから空がゆっくりと明るくなるにつれて北アルプスの山容が姿を現し始め、午前6時10分を過ぎると尾根が朝焼けに染まっていった。
公園の敷地内で飲食店を営む早川幸枝さん(65)は10月24日朝、北アルプスの冠雪に気付いた。「22、23日と台風の接近で雲の中だった北アルプスが、翌日は、青空を背にくっきりと白く雪化粧していた。天気の良い朝は雲海とモルゲンロート(朝焼け)も見られる。自然の見事な劇場のよう」
茨城県日立市からドライブの途中、夫婦で愛犬を連れ立ち寄った田所秀俊さん(64)は「紅葉も進み、すっかり落ち葉。枯れ葉と冠雪の山容に冬の足音を感じます」と晩秋を楽しんでいた。