お笑いタレント鉄拳さん(大町市出身)のパラパラ漫画を舞台化した「家族のはなし」が5月3、4日、上田市で上演される。信濃毎日新聞社が2013年11月の紙面に掲載した原作を使って、千曲市出身のプロデューサー小宮山薫さん(37)が企画。家族の絆を描いた作品を、県内出身の舞台俳優や上田市の少年少女合唱団が盛り上げる。
原作は、信毎創刊140周年記念の企画特集で掲載。リンゴ農家に生まれた青年が夢を追って上京し、挫折を味わいつつも、毎年リンゴを送って見守り続ける両親に支えられ、家族がいる幸せに気付く物語だ。鉄拳さんは「僕の地元、長野県を舞台にした家族や仲間の心温まる物語になっています」とコメントした。
舞台女優を目指す下伊那郡阿南町新野出身の栗生みなさん(26)はヒロインの一人として出演し、歌も披露。小諸高音楽科への進学とともに故郷を離れた栗生さんは「応援してくれたふるさとに恩返しをしたい。自分の人生も頑張ろうと思ってもらえたらうれしい」と話している。
ほかにAKB48チーム8で県内出身の高橋彩香さん(16)や長野県JAバンクのテレビCMで人気のまなこさん(22)も出演。まなこさんは「家族のいろいろな要素が詰まっている」とアピールする。
会場は上田市のサントミューゼ小ホール。3日午後6時、4日正午、午後4時開演で、各回2時間。前売り券はS席7千円、A席6千円(長野県民は千円引き)で、公式ホームページ(https://www.illuminus−kazoku.net/)を通じて販売中。5月11、12、13日には東京公演がある。