諏訪湖を彩る花火大会で今夏、訪れる人のニーズに合わせた観客席がお目見えする。第70回諏訪湖祭湖上花火大会(8月15日)でカメラマン席が新設されるのに続き、9月1日と決まった第36回全国新作花火競技大会(信濃毎日新聞社共催)では、「ペア椅子席」や最前列の「スペシャル席」などが新設される。18日の新作花火競技大会実行委員会で決まった。多様な席で大会の魅力をより高めようとの工夫だ。
同大会は、チケット販売大手「イープラス」(東京)が初めて観客席の企画に協力。最前列の審査員横に設けるスペシャル席(200席)、花火を正面から見るペア椅子席(30組60席)、三脚を使えるカメラマン席(20席)、通常の自由席より広いイープラス席(1500席)を設けた。
このため、有料席は昨年の約1万席から約8500席に減るが、スペシャル席(1万円)、ペア椅子席(3万円)、カメラマン席(5千円)、イープラス席(4千円)は、通常の前売り自由席(大人2500〜3千円)より高く設定。実行委は昨年より売上高が伸びると見込んでいる。
イープラスは「諏訪湖は東京から近く、湖上の花火も魅力的。より大きな商品に育つ可能性は十分」としている。
有料席は、ローソンチケットとイープラスで7月5日午前10時から販売予定。現地販売は8月17日午前10時から市文化センター、JR上諏訪駅横の市観光案内所で同日午後1時から。問い合わせは諏訪観光協会(電話0266・52・2111)へ。