長野市戸隠の戸隠スキー場で、群生するヤナギランが高原の風に揺れている。鮮やかな赤紫色の花が夏空を押し上げるように咲き競い、ゲレンデの斜面を彩っている。
戸隠観光協会によると、ヤナギランは標高約1300メートルの同スキー場越水ゲレンデ斜面に自生。例年より10日ほど早い7月5日から咲き始めた。真っすぐに伸びた茎の高さは1メートルから1メートル70センチほどで、直径2センチほどの花は根に近い下部から上へ順に咲いていく。花が咲き終わると中に種が入ったさや状になる。さやがはじけると、白い綿毛を付けた種は風に乗って飛んでいく。
既に茎の上部まで花が咲き、見頃は終盤に近いが、今週末までは楽しめそう。同協会は「毎年夏の盛りに咲く花。高原の風を涼みがてら楽しんでほしい」と話している。同スキー場は入場、駐車場ともに無料。